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LTIとは?意味やメリット、利用イメージを教育機関向けに解説!

皆さんこんにちは。
教育機関様におかれましては、教育のオンライン対応やオンライン教育の拡充のために、LMS(学習管理システム)や遠隔授業ツールなど、複数の教育ICTツールを併用していることが多いのではないでしょうか。しかし、「いくつもツールを立ち上げたり、それぞれでログインしたりするのが煩わしい」「学習履歴や成績などのデータがあちこちに散らかり、参照や管理がしにくい」といった声が上がっていませんか?

複数のツールを1つのツールのようにシームレスに使えたり、ツールに蓄積される各種データを参照・分析したりできれば、学生と教職員にとってより有用な教育ICT環境を築けます。これを実現するのが、「LTI(エルティーアイ)」です。

本記事では、LTIについて、基本的な意味や設計された背景、メリットを、具体的な例もまじえ、わかりやすく説明いたします。

「LTIって時々聞くけど、何?」
「メリットや利用イメージがいまいちわからない」
「複数の教育ICTツールを使っているが、あまり有効活用できていない気がする」

これらのような疑問やご感想をお持ちの方は、ぜひこの記事をご覧いただき、LTIへの理解を深めていただければ幸いです。

目次[非表示]

  1. 1.LTIとは
  2. 2.LTIが策定された経緯
  3. 3.LTI準拠ツールのメリット
    1. 3.1.学生と教職員に、より快適な教育ICT環境を届けられる
    2. 3.2.教育・学修データを活用しやすくなる
    3. 3.3.ユーザー情報の管理をシンプルにできる
  4. 4.LTI準拠のLMSと教育ICTツールとの連携例
  5. 5.終わりに
    1. 5.1.アシストマイクロのLTI準拠製品を見る

LTIとは

LTIは、「Learning Tools Interoperability(ラーニング ツールズ インターオペラビリティ)」の略で、直訳すれば、「学習ツールの相互運用性」。LMSと、遠隔授業ツールや電子教科書などのさまざまな教育ICTツールとの相互連携を実現するために策定された、技術標準規格です。米国の国際標準化団体IMS Global Learning Consortiumが策定、現在も開発・改良を続けており、日本国内でも一般社団法人 日本IMS協会を中心に普及が図られています。

LTIに準拠した教育ICTツール同士であれば、簡単に機能やデータを連携させることができ、より効果的に利活用することが可能になります。

さて、このLTIはなぜ策定されたのでしょうか。

LTIが策定された経緯

冒頭でも述べたとおり、教育機関は複数の教育ICTツールを使用していることがあります。これらのツールは、多くの場合それぞれ独立しており、各ツール内のユーザー情報や、蓄積された学生の学習履歴、成績などの各種データを、別のツールと共有できません。

そのため、例えば学生は、同じ授業でも教材を読むにはLMSを、遠隔授業に参加するには遠隔授業ツールを、授業評価アンケートに回答するにはアンケートツールを、いちいち立ち上げたり、ログインしたりする必要があります。複数ツールを使い分けるのは、誰もが簡単にできることではないですし、ログインや立ち上げのたびに作業を中断するのは負担になり得ます。

教員も学生と同様、用途ごとに複数ツールを行ったり来たりしなければいけません。さらに教材の閲覧履歴やオンライン授業の出欠、学生ごとのテストの成績や授業評価アンケートの集計結果などの各種データが、各ツールにバラバラに蓄積されるため、参照・分析しづらく、せっかくのデータを学生へのフィードバックや今後の授業計画に充分に活かせません。

システム管理者は、同じ人のアカウント情報をそれぞれのツールに登録し管理する必要があるため、ユーザー情報管理が煩雑になりがちです。

そこで、ツール同士の相互連携・運用を可能にし、これらの課題を解消すべく、LTIが策定されました。では、LTI準拠ツールを導入し、連携させることでどのようなメリットがあるでしょうか。

LTI準拠ツールのメリット


学生と教職員に、より快適な教育ICT環境を届けられる

LMSに一度ログインすれば、ほかのツールも改めて立ち上げたりログインしたりせずに使えます。複数ツールを使っていても、まるで1つのツールを使っているような、シームレスな使い心地を実現できます。

教育・学修データを活用しやすくなる

各ツールに保存されるさまざまなデータを横断的に利活用することが可能になり、これまでより多角的に分析しやすくなります。教員や学生が、データに基づいて客観的に振り返ったり、今後の教育・学修計画を立てたりするのに役立つでしょう。

ユーザー情報の管理をシンプルにできる

LMSのユーザー情報をほかのツールと共有できるため、システム管理者はツールごとにユーザー登録したり管理したりする必要はなく、一元化できます。ユーザー情報がさまざまなツールに散在し、管理が行き届かなくなるリスクを減らせるのはもちろん、LTIには、ツール間で各種情報を安全に受け渡しするための仕様も策定されていて、セキュリティ上のメリットもあります。

では、LTI準拠ICTツール同士を連携すると具体的にどうなるか、よりイメージできるように、実際の例を見てみましょう。

LTI準拠のLMSと教育ICTツールとの連携例

ここでは、よく併用されるLMSと遠隔授業ツールの連携を紹介します。

LMSには、受講者の管理、教材配布、メッセージのやり取りなど、教育・学修に必要な機能が全般的に備わっていますが、オンライン授業をリアルタイム配信したり、録画して配信したりするための充分な機能は、なかなか備えていません。そこで、それらが可能な遠隔授業ツールも、LMSと一緒に採用している教育機関が多くあります。
この2つがLTI準拠していれば、まったく別の製品でも簡単に連携でき、LMSの一機能のように遠隔授業ツールを使用できます。

一例として、私たちアシストマイクロが提供している、LMS 「Blackboard Learn(ブラックボードラーン)」と、遠隔授業ツール「Blackboard Collaborate(ブラックボードコラボレート)」を連携させた例を紹介します。

以下の画像は、CollaborateとLTI連携させたLearnの、ある授業のコースコンテンツ画面です。

↑LMS「Blackboard Learn」のコースコンテンツ画面。遠隔授業ツール「Blackboard Collaborate」と連携しており、LMSのコースコンテンツ一覧から遠隔授業ツールを直接起動できる。

左メニューに、「Blackboard Collaborate」と表示されています。教員は、ここからすぐにCollaborateを起動し、授業配信やオンデマンド配信用の録画を始められ、録画をすぐにLearnのコースコンテンツに追加できます。学生も、ここからライブ配信のオンライン授業や、オンデマンド配信授業を視聴することができます。
オンライン授業のために、改めてCollaborateを起動する必要はなく、Learnの一機能のようにCollaborateを使用できます。

また、例えばオープンソースの「Moodle」、Moodleをベースに開発された「Open LMS(オープンエルエムエス)」などの、LTIに準拠しているほかのLMSも、同じようにCollaborateを連携させることで、シームレスなオンライン授業の仕組みを築くことができます。


↑MoodleとBlackboard CollaborateをLTI連携させた例。

以上はほんの一例ですが、LTI連携した教育ICTツールの利用イメージをつかんでいただければ幸いです。

※LTI準拠のツールでも、LTI準拠にするには別途設定作業が必要な場合があります。詳細は、開発元や販売元が公式に提供する情報をご確認ください。

終わりに

LTIによって、遠隔授業ツール、動画配信プラットフォーム、学修データ分析ツールなど、多彩な教育ICTツールを、まるでLMSの一機能のように活用することが可能になります。
教育ICTツールの進化はめざましく、日々、技術様式が変化したり、新たなツールが開発されたりしています。LTI準拠の教育ICTツールを採用すれば、大掛かりなシステムの変更をせずに、その時の学生・教職員・社会のニーズや教育ICT動向に合った最適なツールを選び、連携させ、すばやく機能を拡張できるメリットもあります。

皆さんが今お使いの教育ICTツールは、LTIに準拠していますか?ぜひ調べてみてください。

アシストマイクロは、さまざまなLTI準拠製品の取り扱いを通し、ICTを活用した効果的な教育・学習を支援しています。さまざまなツールと連携できる教育ICTツールを使いたい、LTIに準拠した教育ICTツールを検討したい、という場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

アシストマイクロのLTI準拠製品を見る

アシストマイクロのLTI準拠製品

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